経営支援事例-美谷ファーム(江田島市商工会)

[創業当初には思いもよらなかったニーズに応えるため、補助金を活用して設備機器を整備]

補助金で導入した大型のショーケースに並ぶ、愛らしいケーキたち

 江田島市能美町にある「美谷ファーム」は、古民家の一角を改装した小さなスイーツ店です。もともとは、農業を主として令和23月に創業しましたが、農業の副業として作り始めたスイーツが人気を呼び、現在はスイーツの製造・販売をメインに、ケーキに使用する花やハーブなどを栽培しています。

 

 広島市内の有名スイーツ店に勤めていた美谷さんは、在職時は販売を中心に担当。食材に興味を持ち、「自分で安心な果物・野菜を育てたい」「自然の中で仕事がしたい」との想いを持ち、農業の世界を目指しました。専門的な知識と技術の習得するため「広島県立農業技術大学校」に入学した後、江田島市内の農業法人に就職。9年間お世話になり、江田島市能美町に古民家と農地を購入し独立しました。

 

 「食を通じて、おいしい、楽しい、を広げていきたい」という想いから、野菜や果樹を育てながら、自分のスキルを活かすことを考え、スイーツづくり(試作)に取り組みました。そして、経営力向上・事業計画作成のため令和元年に江田島市商工会が主催する創業塾を受講し、令和元年11月に卒業。令和2年4月に自宅(古民家)をリフォームして、スイーツ店をオープンしました。

 

新設した雑貨コーナーで微笑む美谷さん(左)と田中経営指導員(右)

 江田島市内に生洋菓子を製造・販売するお店が少なかったこと、SNSでの情報発信などが功を奏し、スイーツ人気が急上昇。販売日には、昼過ぎに売り切れてしまうことが増え、圧倒的に生産量が追い付かなくなってしまいました。「スイーツの製造を本業でやるつもりではなかったので、最初の道具はハンドミキサー1つだけ。商品を陳列するショーケース冷蔵庫も商店で見かける縦型の小さなものでした」と美谷さんは振り返ります。

 

 本格的な設備投資が必要だと感じた美谷さんは創業塾で支援を受けた江田島市商工会に相談。田中経営指導員は、商品の多品種化・製造量の増加、併せて作業効率の向上や品質向上も図る事業計画を店主と一緒に検討しました。

 

 スイーツ店にはなくてはならい大型ショーケースや業務用の冷蔵庫、材料を保管するための冷凍庫、大型のミキサー、販売スペースなど増産に必要なものを一緒に考え、活用できる補助金の申請をサポートしました。活用したのは、『江田島市がんばりすと応援事業補助金』と『小規模事業者持続化補助金』の2つ。補助金で設備を整えた結果、ケーキの種類は常時3種類から10種類に増え、それが顧客の購買意欲に繋がり、売り上げも1.5倍に増加しています。また、作業効率が上がったことで時間にもゆとりが生まれ、新しい商品開発にも力を注げるようになりました。

 

 

自家製の花やハーブをデコレーションしたホールケーキ(要予約)

 現在は店舗での販売の他、創業塾で繋がりができた喫茶店での生洋菓子の委託販売、ホテル・民宿などからイベント用ホールケーキの注文もあります。「対応力が上がり、商品種類の多品種化と製造量の増加が実現できたため、お客様の注文に応えられるようになりました。スタッフも2名増えました」と美谷さん。今後は、新たな商品を開発し商談会やテストマーケティングへの参加、イベントなどへの出店も視野に入れながら販路開拓に挑んでいく予定です。

 

 美谷さんは、「地元で採れたラズベリーやみかんなどの果樹を育ててお菓子に使ってみたい。いつか江田島銘菓と呼ばれるものが作れたら最高ですね」と笑顔を見せます。江田島市商工会では、今後も専門家派遣、販路開拓など、様々な支援を行っていく予定です。

 

 

美谷ファームのインスタグラムはこちら

 

○美谷ファーム

住所/江田島市能美町鹿川2195-2

TEL090-7132-7461

営業時間/11:0018:00(売切れ次第終了)

休み/火水木曜

HPhttps://mitani-farm.jimdofree.com/

経営支援事例-Sweets factory and(神辺町商工会)

[事業者の想いを一番大切に、寄り添いながら二人三脚で進めた創業支援]

「信頼関係を築いて、一番の相談者でありたいと思っています」と山田経営指導員

 野山に囲まれた静かな場所にある「Sweets factory and」は、地元の方に愛される地域で唯一のスイーツ店です。令和44月にオープンし、厳選した食材を使ったケーキやパンを提供しています。創業を支援した神辺町商工会の山田経営指導員は、「商品一つひとつに店主の平山さんの地元愛が詰まっています」と太鼓判を押します。

 

 平山さんと初めて出会った当時、平山さんは出産から数ヶ月しか経っておらず、乳児を抱えていました。山田経営指導員がまず考えたのは「子育てをしながら創業をすることは可能なのか?」ということ。しかし、平山さんが面談時に用意していたノートには、創業する上で大切な『When』『Where』『Who』『What』『Why』『How』の『5W1H』が明確に記載されていた他、創業に対する熱い想いも書かれおり、「応援したい」「これなら成功する!」と感じたと言います。「考えや想いを明確にしていたので、日本政策金融公庫に創業融資を申し込む時にも、創業計画書をスムーズに書くことができました」と山田経営指導員は話します。

 

 創業にあたり、平山さんの強みと弱みを分析したところ、強みは『13年のパティシエの経験がある』『二世帯住宅で両親の協力の元、子育てとの両立ができる』『自宅敷地内の倉庫を元建築士の父が改装するため設備投資の費用も抑えることが出来る』『家賃がかからないため、素材にこだわった商品を提供できる』など。逆に弱みは『創業までの流れに不安がある』『日本政策金融公庫で資金を調達するための必要書類が分からない』『経理関係が分からない』などがありました。

 

 

自分用にもお土産にも選ばれるスイーツ店へ成長。「一つひとつ思いを込めてお作りしています」と平山さん

 山田経営指導員がまず取り組んだことは日本政策金融公庫への融資申し込みの支援。融資申し込み時の創業計画書は平山さんの想いをしたためたノートと業種別審査事典を活用しました。創業計画書はスムーズに書けていたので、創業計画書以外の写真や情報メモを作成して日本政策金融公庫へ直接交渉。平山さんが心を込めて作成した創業計画書を提出した際には担当者からも「この様な創業計画書は久しぶり見た」と太鼓判を押され、準備と努力の甲斐あって希望通りの融資を受けることができました。

 

 次に取り組んだのは、創業にあたっての各種届出関係。開業届や青色申告の申請書をはじめ、従業員を雇用するのに必要な労働保険関係の提出物や提出先の一覧表を作成。平山さん自身が出産後数か月しか経過しておらず、時間があまりとれないことから、一覧表に漏れがないよう何度もチェックして表を作成し、オープン2ヵ月前には全ての書類の提出が完了しました。

 

 こうして二人三脚で迎えたオープン当日。100点以上用意したスイーツとパンは午前中には完売する盛況ぶり。地域の方からも「待ってたよ」「美味しいケーキ食べさせてね」と嬉しい声が届きました。そして、オープン一年目は平山さんと山田経営指導員の予想を大きく上回る売り上げを計上。共に喜び合いました。

 

 創業後は定期的な訪問による記帳指導のたびに売上状況や店舗の様子などを確認。創業計画書に記載した売上との比較や原材料費の仕入状況などの確認など意見交換やアドバイスを行いました。一緒に考え、歩みを進めていくのが山田経営指導員のスタイル。1年以上が経った今も、それに変わりはありません。

 

 平山さんの一番の想いは、地域の方をまず一番に考えて恩返しをすること。想いの詰まったケーキやパンが今日もお店いっぱいに並んでいます。

 

○Sweets factory and(スイーツ ファクトリー アンド)

住所/福山市神辺町東中条18-4

TEL/084-967-1000

営業時間/11:00~18:00

休み/水木曜、ほか不定

経営支援事例-島居マリン(尾道しまなみ商工会)

[将来のビジョンを明確にするため経営革新計画の作成に着手。計画を着実に実行し売上目標を3年で達成!]

新たに導入した25tの大型クレーン車

 瀬戸内海の沿岸に位置し、小型船舶の修理・販売を行っている「島居マリン」。迅速・丁寧な対応を心掛け、地域に密着したサービスを提供しています。平成28年に事業承継し、現在は2代目の島居賢二さんが事業を切り盛りしています。

 

 事業を継承したばかりの島居さんの頭を悩ませていたのは、いつ故障するか分からない老朽化したクレーン車。約50年前のもので、新しいクレーン車を購入して事業規模を拡大するか、購入せずに事業を縮小するか、岐路に立たされていました。尾道しまなみ商工会に相談したところ、まずはビジョンを明確にするために経営革新計画の作成を勧められ、チャレンジしてみることに。支援を行った井上経営指導員は「業界のことを調べてみると、大きな設備投資をしても島居さんなら業務拡大が可能だと確信しました。覚悟のいる出費でしたが、島居さんの人柄と人間力もあり後押しすることができました」と話します。

 

 経営革新計画の作成では、新しいクレーン車を購入することを想定し、売上目標などを綿密に設定。同時に固定資産税と借入金利の優遇措置を受けることができる経営力向上計画の作成にも取り組みました。二人三脚で取り組んだ経営革新計画は承認され、平成30年に25tのクレーン車を導入。安全に作業ができるようになっただけでなく、これまでより大きな船舶の修理も可能になり、作業時間も大幅に短縮できるようになりました。

 

二人三脚で歩みを進める島居さん(左)と井上経営指導員(右)

 また、クレーン車導入による業務拡大を見据え、小規模事業者持続化補助金を活用して応接室を完備した事務所を改装。受注も順調に伸び、売上は5年後の目標を前倒しして3年で達成することができました。令和5年で承認から5年が経ち、また新たに経営革新計画を作成して新規事業にも取り組んでいく予定です。

 

 新事業では尾道沿岸部という最高のロケーションを活かした観光業への参入を予定しています。「観光地として人気の尾道ですが、アクティビティはまだまだ少ないように感じています。最高のフィールドで、ボートやフィッシングといったマリンレジャーを楽しんでほしい」と島居さん。

 

 また、これまでマリンレジャーに興味がなかった新しい層にもファンを拡大するため、昨年から船釣りイベントも企画。この春実施されるイベントには、40人の定員に対して100名以上が応募し、追加の開催を予定しています。「イベント事業はすぐに売上が上がるものではありませんが、船や海に興味を持ってくれる人の絶対数を増やしたいと思っています。今はまだ、船に乗る人、船で遊びたい人、釣りをしたい人がどんどん減っている現状。こうしたイベントが新しいファン層の獲得に繋がれば嬉しいです」と島居さん。違った角度から見る瀬戸内海の魅力を伝える新しい取り組みにも注目です。

 

島居マリンのインスタグラムはこちら

 島居マリンのHPはこちら

 

○島居マリン(しまずいマリン)

住所/尾道市向島町11953

TEL0848-45-2218

経営支援事例-株式会社日野折箱店(神辺町商工会)

[将来を見据えて自走するための支援を行い、事業者自らが経営革新計画や補助金申請書を作成]

デジタル化により作業効率をアップし、従業員を増やさずに売上をアップしています

 日野折箱店は、アイスキャンディーに使われていた木製の棒の製造で1948年に創業し、その後、婚礼を中心とした引き出物や仏事の折箱などを製造。需要が低下した30年ほど前からは、折箱製造を離れ包装資材の卸売りを中心に行っていました。

 

 代表取締役の日野さんが「持続化補助金に挑戦したい」と神辺町商工会を訪れたのは平成29年のこと。担当した藤本経営指導員は「補助金目的の事業計画ではなく、5年後目指すべき日野折箱店の事業計画を作成しましょう」とアドバイスしました。その時の日野折箱店の現状は福山市内の飲食店や鮮魚店、青果店に割りばしやおしぼりなど5,000アイテムを販売する『包装資材販売部門』とおせち料理などで使う木製の折箱やお弁当屋が使うプラスチックや発泡製の折箱の製造・販売を行う『折箱製造部門』の2部門で構成されており、売上の8割以上が『包装資材部門』で、営業利益は赤字で推移していました。

 

 日野さんの希望は、『折箱製造販売部門』を強化して、2つ目の売上の柱を作ること。当時、移動販売車やテイクアウトのニーズが高まっていたこと、全国的に折箱業界は事業承継ができずに廃業が進んでいたため同業社からの製造依頼があることが背景にありました。

 

 日野さんと藤本経営指導員が話し合って絞った課題は『集客』『受注』『製造』『出荷』『自社分析能力』の5つ。多品種少ロットが生産可能なこと、木製折箱以外にPSP折箱が製造可能なことなど、自社の強みを発信できていなかった『集客』については、ホームページを作成することで周知を広げ、アナログだった『受注』は受発注システム『CO- NECT』、『製造』には生産管理システム、『出荷』にはハンディーターミナルを活用した集荷システムの導入し、デジタル化を進めました。ヒアリングを進める中で藤本経営指導員は、これらのニーズにマッチングする補助金は事業承継補助金であると判断し、日野さんには事業承継補助金を提案しました。

 

自立型の支援を行った藤本経営指導員(左)と自らの手で補助金の採択や経営革新計画の承認を達成した日野社長(右)

 申請に必要な書類は、日野さんが作成し、藤本経営指導員が作り方を助言しながら、何度も手直しして完成。その結果、平成29年度の事業承継補助金に採択されました。この時に広島県で採択を受けたのは県内で日野折箱店1社のみ。この事が日野さんにとっても大きな自信になりました。また、補助金の申請と同時進行で経営革新計画を作成し、承認を得ています。藤本経営指導員が目指すのは、これからも一人で走り続けることができる自立型の支援。藤本経営指導員は、「事業者が自走するためには、まず自分で立つことができなければいけません。そのためにまず自分で経営計画を作ることが第一歩だと考えています」と話します。その後、ニーズに合わせて福山市の課題解決補助金、小規模事業者持続化補助金などを活用しました。

 

 当時、同商工会青年部の部長を務めていた日野さんは、青年部を卒業する際にも部員たちに経営革新計画を自分で作ることの大切さを熱弁。日野さんの事業の実績を見て経営革新計画の重要性を感じた部員に作り方を支援した結果、R5年度は3名が承認を得ました。

 

 日野折箱店は支援後、売上が1.8倍に増加。折箱部門の売上は6.8倍となり包装資材販売部門を超えて、日野さんの希望通り事業のもう一つの柱となりました。日野さんは、機械を使いやすいように独自に改造するアイデアマン。この知識と経験を活かし、折箱専門のコンサルとしてもスタートを切りました。日野さんにしかできない技術により第3本目の柱が誕生しようとしています。また、藤本経営指導員の今回の支援事例はR512月の経営支援事例発表全国大会で最優秀賞となり日本一に輝きました。

 

○日野折箱店

TEL/084-922-3837

住所/福山市明神町1-3-7

事業所紹介-株式会社HK‐CONNECT(広島東商工会)

[太陽光に関するサービスを申請からアフターまでワンストップで提供。幅広いサービスで顧客ニーズに応える]

太陽光のことなら何でもおまかせ

 太陽光の総合コンサル、不動産管理業、町の便利屋など、幅広い事業を展開している「株式会社HKCONNECT」。太陽光の総合コンサルでは、申請から設置、売電までをワンストップで任せることができ、アフターフォローも万全です。

 

 不動産管理業では、アパートやマンションの退去後のルームクリーニング、共用部の定期清掃、不用品の買い取りなどのサービスを提供。丁寧な作業で仕上がりの美しさに定評があります。「月に作業する現場数に制限を設けて、徹底的にキレイにしています」と下山さんも胸を張ります。それに加えて、クロスの張り替えなどのリフォームや建物周辺の清掃、植木の管理、草刈りなど必要なオプションも用意。多岐に渡る管理業を一手に任せることができる頼れる存在です。

 

「私がやっていることは、時間をかければ誰でもできること。それを自分にしかできない仕事にしていくのがモットーです。お客様には依頼することで空いた時間を、有意義に使っていただきたいです」と下山さん。また、スピーディーな見積もりも魅力のひとつ。予算に応じた簡素なプランにも対応しています。ビルオーナーの方、不動産管理会社の方はぜひお問合せください。

 

 

リフォームなど様々なニーズに対応

 個人向けのサービスでは、暮らしの困りごとを解決する町の便利屋として様々な依頼を受け付けています。草刈りや水道トラブル、建具の不具合など、その内容は様々。ご相談はHPから受け付けています。

 

 どこに依頼すればいいか分からないと悩んでいた方。顧客に寄り添いながら、それぞれのニーズに合わせたサービスを提供してくれる同社にぜひ一度ご相談ください。

 

●株式会社HKCONNECT

住所/広島市東区福田8-7-4-101

TEL080-5212-5845

営業時間/9:0020:00

休み/不定休

HPhttps://hk-connect.jp/

事業所紹介-お庭の相談処 果凛(広島東商工会)

[機能性とデザイン性を兼ね備えたお庭を提案。5年後、10年後を見据えたプランを]

大石さんが手掛けたお庭

 エクステリアデザイナーの大石一孝さんは、大学卒業後、福岡県の大手エクステリア専門店に就職。現場、営業、設計、店長を歴任し経験を積んできました。退職後は広島県内外のエクステリアメーカーで庭に携わる仕事に就き、令和51月、「自分の経験を活かした庭造りをやってみたい」と独立しました。

 

 大石さんの作る庭は、機能性を重視したデザインが特徴。洗濯物を干す場所や高さ、ポストの位置など生活に欠かせない動線を意識し、5年後、10年後、20年後を見越した外構プランを提案してくれます。「その方のイメージや使い方によってデザインは全く変わってきます。一つひとつの希望を確認しながらできる限り低価格で提供します」と大石さん。家事や育児を分担し、これまで主夫業にも取り組んできた大石さんだからこそできる、実用的な庭が叶います。

 

 

安くて良いものを提供するのが大石さんのモットー

 施工エリアは広島市、廿日市市、東広島市など。お問い合わせはメールまたはフリーダイヤルで受け付けています。洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた大石さんのお庭。ぜひ一度ご相談ください。

 

●お庭の相談処 果凛(かりん)

住所/広島市東区中山東3-2-34-202

TEL/フリーダイヤル050-5530-6638

営業時間/9:0018:00

休み/水曜・祝日

E-mail/karin2023311@gmail.com

事業所紹介-雑貨喫茶 琴野音(三次広域商工会)

[時間を忘れてくつろげる喫茶店。手作りのランチとスイーツで長居すること間違いなし]

「二色ハンバーグ定食」はサラダ、ごはん、味噌汁、漬物、ほうじ茶付き

 ハンドメイド作家でもある店主の藤原真希さんが、雑貨をゆっくりと見てもらいながらくつろいでもらえる場所を作りたいと、20237月にオープンした喫茶店。店内には藤原さんお手製のピアスやイヤリング、ブレスレット、リングなどが並びます。作品には、本革と天然石を使用。藤原さんが好んで使う大ぶりの天然石は、存在感がありながら上品な雰囲気をまといます。また、親子でオシャレを楽しいでほしいと子ども用のアクセサリーも販売。こちらは300円と手頃な価格で、子どもにも大人気です。

 

 純喫茶をイメージした落ち着いた店内で味わえるのは、手間暇かけて手作りしたランチやスイーツなど。ハンバーグ、ナポリタン、唐揚げの3種類の定食があり、時には数量限定の気まぐれランチが登場します。藤原さんのおすすめは、ボリューム満点の手ごねハンバーグを2種類のソースで味わう「二色ハンバーグ定食」(1250円)。さっぱりとしたタマネギソース、濃厚なオリジナルケチャップソースが肉汁たっぷりのハンバーグに良く合います。地元の農家から仕入れるお米や野菜を使い、丁寧に手作りされた自慢のメニューが揃います。

 

 芳醇な香り、甘味と苦みの絶妙なバランスが魅力の八女抹茶を使った「抹茶ミルクプリン」やほうじ茶ゼリーなど、心和む和スイーツも全て手作り。「ここは携帯も繋がらない場所。心地よい音楽と雑貨に包まれながら、ゆったりとした時間の流れを感じていただきたいです」と藤原さんは話します。

 

 

高級感がありながらどんな洋服にも合わせやすい藤原さんのアクセサリー

 月に一度のペースで15店舗が軒を連ねるマルシェも開催しています。イベント情報や新メニューの紹介は同店のインスタグラム(@koto.no.me)をチェック! また、お店のPR動画を三次広域商工会の公式YouTubeチャンネル「ななまちチャンネル」で公開中です。こちらもぜひご覧ください。

 

公式YouTubeチャンネル「ななまち」はこちら

 

●雑貨喫茶 琴野音(ことのね)

住所/三次市三良坂町仁賀666-2

TEL0824-44-4370

営業時間/10:0017:00、土曜は~22:00

休み/水木曜

事業所紹介-有限会社五十川商事(広島東商工会)

[一人ひとりの想いに寄り添いながら、プロの目で見たあなたにぴったりのプランを提案]

想いに寄り添ったプランを提案してもらえます

 まもなく60周年を迎える損害保険・生命保険の代理店。安芸郡府中町で創業し、昭和52年に中区八丁堀に移転。令和57月に現在の場所に事務所を移し、二代目の五十川学さんが代表取締役を務めています。

 

 損害保険とは、火災保険や自動車保険も含まれる暮らし密接したものを保証するもの。「最近では保険金をウイルス感染したパソコンの復旧費用に充てるなど、補償内容も多様化しています。時代のニーズにあった提案をしていきたい」と五十川さんは話します。

 

 「多くの人にいい保険であっても、その人に合うとは限らない」というのが五十川さんのポリシー。丁寧なヒヤリングと幅広い知識が五十川さんの強みです。分かりにくい分野だからこそ、丁寧な説明を心掛けています。

 

 新規はもちろん、現在加入している保険で必要なもの、必要でないものをプロの目で見極め。五十川さんのおすすめは、特約で付けることができる日常生活賠償です。子どもがケガをさせたり、ペットが人を噛んだり、日常のハプニングに対応します。今は保障の時代。備えておくに越したことはありません。相談予約はお電話にて受け付けています。

 

保険内容もどんどん進化。各社のデーターや資料に目を通し、常に情報収取を行っています

 また、五十川さんは広島東商工会安芸支所長と同商工会の副会長を兼任。地域の活性化にも努めています。令和511月には4年ぶりの開催となった『安芸安芸まつり』を開催。地域に元気を届けました。

 

●有限会社五十川商事(いそかわしょうじ)

住所/広島市東区福田1-672 原野ビル201

TEL082-516-7799

営業時間/9:0017:00

休み/土日曜・祝日

事業所紹介-お好み焼 めだか(広島東商工会)

[長年親しまれる町のお好み焼店。お酒のアテにもぴったりの一品料理も充実]

昔ながらの素材と製法で作る肉玉そば(750円)

 創業して41年目を迎える「めだか」は、長年矢野地区で愛され続けるお好み焼店。一人でお店を始めた国近節子さんと食品会社を定年退職したご主人の仁志さんのお二人で店を切り盛りしています。お好み焼はヘラでじっくりと押さえながら焼き上げる昔ながらのスタイル。水分をしっかりと飛ばして素材のうま味を凝縮した1枚はファンの心を掴んで離しません。

 

 今年1月には、お客様の声から誕生した新しい名物が加わりました。お好み焼にぷりぷりの小腸を入れた、その名も「ホルモン入りお好み焼」(1150円)。精肉店から仕入れる新鮮な小腸は、甘味のある上品な脂が特徴。うま味たっぷりの脂がさっぱりとしたお好み焼に良く合います。

 

 お好み焼の他、居酒屋メニューや鉄板料理も充実。鶏のハラミを米酢と砂糖で炊いた「鶏ハラミ南蛮漬け」(400円)はお酒のアテにもぴったり。油がしっかりとのってうま味が凝縮した八戸のしめさば(800円)も人気です。晩酌を楽しみたいなら1730分から21時限定の「晩酌セット」がおすすめ。500円までのおかず2品(または1品と野菜肉玉)、アルコールのセットが1500円で楽しめます。

 

「リピートする人続出のホルモン入りお好み焼をぜひ」と国近節子さん

 長年地元の方に愛されてきた同店ですが、最近ではSNSなどの影響で遠方から訪れる人も増えてきました。昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな店内が、さらにわくわく感をアップします。昨年9月に広島東商工会のサポートを受けて省エネ補助金を申請し、最新のエアコンを導入しました。レトロで快適な店内で、美味しいお好み焼と一品料理、お酒を心行くまで楽しめます。

 

●お好み焼 めだか

住所/広島市安芸区矢野西5-12-16

TEL082-888-0362

営業時間/11:0013:3017:3021:00

休み/月火曜、第24水曜

事業所紹介-不動二輪(広島東商工会)

[動かなくなったバイクをメンテナンスでよみがえらせるレストア。少しでも長く愛車とともに]

古いバイクの味わいも残しつつ現役で走れるバイクへ

 令和511月オープンしたばかりの「不動二輪」は、魅力的なのに古くて動かなくなってしまったバイクを生まれ変わらせるレストア専門店。ない部品は代用できるものを見つけ出したり、時には作ったりしながら再び走れるようにメンテナンスします。

 

 店主の中嶋一馬さんは、大のバイク好き。特に80年代後半から90年代前半のバイクを愛してやみません。「この頃のバイクは当時ならではのデザインやクセのあるメカノイズなど、この時代にしかなかったものがあります。今では手に入らなくなってしまった希少なバイクを一台でも多くよみがえらせたい」と話します。メーカーもヤマハ、ホンダ、スズキ、カワサキと幅広い国内メーカーを取り扱っています。

 

 これまでもプライベートでバイクを楽しんでいた中嶋さん。「古いバイクに乗っているとお店では新車を勧められ、修理してくれる所が少ないと感じていました。愛着があるバイクを長く乗りたいという人は多くいると感じ、ニーズがあるなら自分でやろうと思いました」と振り返ります。バイクの専門店で整備士として15年勤めた知識と経験をもとに創業を決めました。

 

「ツーリングやキャンプなど、バイク好き以外の方にも楽しんでもらえるイベント企画中です」と中嶋さん

 中嶋さんが心掛けているのは、オリジナルを忠実に再現すること。丁寧な作業で古い味わいも残しつつ、安心して乗ることができるバイクに仕上げていきます。レストアは費用がかかるというイメージを払拭するため、できるだけあるもので代用するのも中嶋さんのこだわり。「乗らなくなれば劣化も進みます。動かなくなったバイクを一台でも減らして、魅力的なバイクを現役で楽しんでほしい」と話します。

 

 レストアしたいという言う人を増やし、レストアしたいと思う整備士も増やしていくのが中嶋さんの目標。古いバイク好きが集まるイベントなど、興味のある人はもちろん、これまで興味がなかった人にも届くような企画を予定しています。バイクに関するお問い合わせは電話またはHPから受け付けています。気になる方はお気軽にご相談ください。

 

●不動二輪

住所/広島市東区温品4-2-7

TEL090-7597-7340

営業時間/11:0019:00、土日曜は9:00

休み/不定休

HPhttps://fudounirin.jimdosite.com/