商工会からのお知らせ
事業所紹介-棗田(福山あしな商工会)
投稿日:2025.03.07

府中焼(シングル700円)。ハーフサイズ、ダブルサイズとボリュームが選べるのも魅力です
2024年12月にオープンした「棗田」は、府中焼、広島風、関西風の3種類が楽しめるお好み焼店。看板メニューの府中焼は、丁寧に蒸し焼きにしたキャベツの甘味、酒と出汁で下味をつけてパリッと焼いたそば、ミンチの上品な脂のうま味が見事に調和した一枚です。お好み焼他、一品料理も充実。串焼き餃子、野菜炒めなどの鉄板料理から煮物、お酒のアテまで幅広く揃います。なかでもじっくりと煮込んだ甘めのおでん(各120円)が人気。生ビールや酎ハイ、焼酎、ウィスキーなど、アルコールも一通りあり、夜は居酒屋として利用する常連も多くいます。
店主の棗田裕二さんはかつて繊維業を営んでおり、旧新市町商工会で青年部長や備南地域協議会の会長を歴任しました。その時、青年部を担当していたのが経営指導員だった福山あしな商工会の脇安秀明事務局長。一時は、福山あしな地域を離れていましたが、令和3年度から事務局長として合併後の福山あしな商工会に帰ってきました。それを知った棗田さんは、すぐに商工会を訪問し、創業について相談。同商工会で、創業支援や税務関係でのサポートを行っています。
棗田さんは、「脇安さんが偉い人になって帰ってきたと聞き、すぐに相談に行くことにしました。創業しようと決めて最初に頼りにした人です」と話します。脇安事務局長も「相談に来てくれてとてもうれしかったです。約15年前の信頼関係が今も繋がっていたことを幸せに思います」と照れ笑いを浮かべました。

左から脇安事務局長、店を切り盛りする奥さまの瑞恵さん、棗田さん
同商工会では今後も事業者に寄り添った伴走型の支援を行っていく予定です。
●棗田(なつめだ)
住所/福山市新市町戸手630-2
TEL/050-8892-7852
営業時間/11:30~14:00
休み/不定休
事業所紹介-ヒーローズ訪問看護リハビリステーション(沼田町商工会)
専門職がタッグを組んで、利用者さんの暮らしをトータルでサポート。一人ひとりに合わせた丁寧な支援を実践
投稿日:2025.03.06

左から看護師の江木さんと所長で理学療法士の山根さん
利用者さんの自宅を訪問し、点滴などの医療行為からお風呂の介助といった介護、身だしなみのお世話や薬の管理など、暮らしを支える様々なサービスを提供している「ヒーローズ訪問看護リハビリステーション」。看護師3名、理学療法士1名、作業療法士1名が在籍し、医師やケアマネージャー、介護ヘルパー、福祉用具を取り扱う企業など、外部の機関とも連携しながら、利用者さんの暮らしをトータルでサポートしています。
「一人ひとりに合わせたケアを大切にしています。他機関とも連携を図りながら、その方にとって最善の選択ができるように、選択肢をより多く用意してあげることが私たちの仕事です」と話すのは所長の山根雄さん。「利用者さんに合ったサービスを全力で提供するためには、その方の暮らしを丁寧に観察して現状を把握することが大切だと考えています。その中から本当に必要な支援が見えてきます」と看護師の江木麻由さんも続けます。山根さん、江木さんのお二人は介護支援専門員の資格を持ち、その人に必要なサービスを厳選する相談役としても活躍しています。
また、お二人は体や心に障害がある方の相談を受けたり、支援計画の作成ができる相談支援専門員としても活動。「これまで窓口が分かりにくかった障害のある若い方のサポート役として、力になりたいです」と山根さんは話します。自身のお兄さんが障害をおってしまったことを機に、世間ではまだまだ障害への理解が進んでいないと感じていた山根さん。「いずれは、障害のある若い方に『自分の居場所』だと思ってもらえるような自立訓練型の施設を作りたいです」と語ってくれました。
施設名の「ヒーローズ」はスタッフが利用者さんのヒーローだという意味ではありません。「私たちも利用者さんからたくさん助けられたり、笑顔をいただいています」と江木さん。『誰もが誰かのヒーローだ!』。施設名にはそんな想いが込められています。
ヒーローズ訪問看護リハビリステーションのInstagramはこちら
江木さんは沼田町商工会が主催する異業種交流会やセミナーにも積極的に参加。同商工会は今後、労務や経理、補助金申請などでサポートを行っていく予定です。
●ヒーローズ訪問看護リハビリステーション
住所/広島市安佐南区伴東8-32-16
TEL/082-962-9989
営業時間/9:00~18:00
休み/年末年始(緊急時は24時間365日対応)
事業所紹介-株式会社クレヒフク(福山あしな商工会)
機能性・耐久性にデザイン性をプラスした自社ブランド「CAT avenir」誕生で、つなぎ業界のオンリーワン企業に
投稿日:2025.03.04

農業女子たちがPR。キュートなデザインに思わず笑みがこぼれます
昭和2年呉市で創業した株式会社クレヒフクは、現在4代目まで引き継がれた老舗の作業服メーカーです。物がまだ豊かではなかった時代に軍服や作業服の製造・販売をスタート。戦後の経済成長期に規模を拡大した造船や鉄鋼関係の企業とともに、成長を遂げてきました。1990年代に海外製造が主流となる中、特色ある商品展開が必要だと考え、作業服のつなぎに特化したラインナップに変更。現在4代目の下、機能性はもちろん、女性にも受け入れられるデザイン性の高い自社ブランドのつなぎを開発し、注目を集めています。
「これまで工場などは男性がメインの職場。女性が社会進出するようになり、そこに働く女性たちはメンズの小さいサイズを着るしかありませんでした。ニッチな商品ですが、デザイン性の高いつなぎは必ずニーズがあると考えました」とディレクターの今川優香さん。若い社員や女性の意見を反映しながら、ポケットの形やシルエットにデザイン性を持たせ、カラーも3~10色を展開。サイズはSから5Lまで揃いバリエーションも豊富です。また、国産の素材を使い、国内工場で生産しているため、デザイン性は高めながらも、耐久性や機能性は維持。着ると楽しく仕事ができる、『モチベーションを着る作業着』としてブランド化に成功しました。

幕張メッセで行われた展示会の様子。中央がディレクターの今川さん
2024年10月には、幕張メッセで開催された「ガーデン&アウトドアEXPO」に初出展。InstagramなどのSNSで積極的に情報発信するなど、広報活動にも力を注いでいます。
株式会社クレヒフクのInstagramはこちら
ブランド名は「CAT avenir(キャット アヴェニール)」。同社のHPや楽天、Amazonでも購入可能です。工場や農業の作業服としてだけでなく、キャンプなどのアウトドアでも大活躍のおしゃれなつなぎは、これからもファン層を広げていきそうです。
●株式会社クレヒフク
住所/福山市芦田町下有地1105
TEL/084-958-2525
営業時間/9:00~18:00
休み/土日曜・祝日
事業所紹介-しぜんと私(福山あしな商工会)
中と外から体を整え、リセットしてくれる癒しスポット。自分と向き合い大切にする時間を
投稿日:2025.03.03

「自分が好きなものを選んで自分を大切にしてあげてください」と柳田さん
築80年の古民家を改装した店内には、店主の柳田明子さんが染めたオーガニックコットンの肌着やタオルがずらり。染めに使用しているのは、びわの葉と丁子の2種類。びわの葉は古来から疲労回復や解毒作用があるとされ、生薬として親しまれてきました。「肌着やタオルは肌に直接触れるものです。だからこそ、より体に優しいものを使ってほしい」と柳田さん。自然な優しい色合いと肌触りは、思いが伝わる贈り物にもぴったりです。
また、びわの葉と丁子を煮出した草木湯を用意(要予約)。びわの葉は自宅や近隣で手摘みしたものを天日干ししています。甘い優しい香りに包まれ、体の芯からぽかぽかと温まると好評です。入浴の後は、柳田さんお手製の排毒料理でデトックス。メニューは無農薬玄米を炒ってから1時間土鍋で炊いた玄米粥と自家製味噌玉のお汁のセット。玄米粥にふりかけるごま塩も国産の生ごまと天然塩を炒って作ったお手製です。味噌玉には、味噌と出汁、和トリカトゥを使用。トリカトゥとは、アーユルヴェーダで辛みのある3種類のスパイスを混ぜ合わせたもので、柳田さんはショウガ、山椒、白コショウで和風のトリカトゥを作り、味噌玉に加えています。丁寧に作られた体に優しい食材を取り込んで、余分なものをデトックス。日々の食生活をリセットし、体を整えます。
おなかが満たされたら、畳の部屋でお昼寝タイム。草木染のタオルケットや毛布に身を包み、窓から見える山や空を眺めていると、自然と深い眠りについてしまいます。草木湯、排毒料理、お昼寝がセットになった3時間のコース(4,000円)のコースは女性専用で予約が必要です。日常から離れ、心も体もリラックスできる最高の時間を提供してくれます。

1階のショップ。染めの工程は全て手作業で行っています
柳田さんは20代の時、日用品で体に悪影響があるものがあると知り、体に良いものを独学で学び始めました。「歳を重ねるごとに、体にいいものを取り入れ自分を大切にしたいという気持ちが強くなってきました。体調が悪い時にすぐに病院に行くのではなく、体を休めてみる、水をいつもより多く飲んでみる、食生活を見直してみる、日用品を変えてみる。そうして自分自身と向き合うことで、体がどんどん変化していきます。このことをたくさんの方に知ってほしい」と話します。心と体を整えて、その人の内側からあふれ出る魅力を引き出すことが柳田さんの目標です。
肌着はオンラインショップでも購入可能。ショーツ、カップ付きキャミソール、半そでシャツ、靴下、タオル、シーツ類など、ラインナップも充実しています。まずは自分へのご褒美に、その心地よさを体感してみませんか?
福山あしな商工会では、同店の魅力をより多くの人に知ってもらうための広報支援に力を注いでいく予定です。

手間暇かけて作られた排毒料理
●しぜんと私
住所/福山市新市町宮内626-4
TEL/084-748-0852
営業時間/10:00~16:00
休み/不定休
HP/https://www.sizentowatasi.jp/
事業所紹介―さち整体(福山あしな商工会)
プロの施術とヨガによる自己調整で、健康的に過ごせる心と体を手に入れる!
投稿日:2025.02.28

「心と体を整えて、自己治癒力を高めます」と内田さん。サロンは女性専用です
「回復と痛みを繰り返してしまう」という方に訪れてほしい整体が福山市新市町にあります。「神経流通療法®︎を用いて、手技によって固まっている筋肉を緩めて血液や神経の流れを整え、健康的な体と心のバランスを保ちます」と話すのは、整体師でYOGAインストラクター(一般社団法人 ボディセンス・インスティテュート)の内田幸さん。施術では、背骨の頸椎から腰椎まで、骨の横を流れている交感神経を刺激し、臓器が正常に動くようにサポート。交感神経が整うと脳幹から流れる副交感神経も整い、心と体の健康を保つことができるようになるそうです。
自身も腰痛持ちで整体に通った経験のある内田さんは、施術を受けた時は楽になるけれど、また痛みが出てしまうことに疑問を感じるようになりました。「自己調整ができないと同じことの繰り返し。健康な心と体を維持するためには、プロによる施術と自身でのメンテナンスの両方が必要だと考えるようになりました」と内田さんは話します。
内田さんがインストラクターを務める骨盤調整ヨガ®︎は、筋肉や内臓の癒着をほぐして姿勢改善、内臓機能の向上、心の安定を目指すプログラムです。スタイルアップだけでなく、13歳から年配の方まで、自分の体をケアすることを目的としています。現在、府中市で2ヶ所、尾道市で1ヶ所開催しているYOGA教室には、年配の方も多く参加。自立した生活を送り、健康寿命を伸ばすため、整体とセットで続けるのがおすすめです。

YOGA教室の様子
特に50代以上の男性にヨガ教室に通ってほしいという内田さん。「プライベートのコミュニティが少なく、自分の健康とも向き合ってこられなかったという方も多い世代。パーソナルレッスンや健康経営に力を入れている企業の福利厚生など、男性が参加しやすい工夫も凝らしていきたいです」と力を込めます。
「体の軸ができると心も軸もできる」
いつもどこか痛い、だるい、なんだかやる気がでない、イライラしてしまうなど、心と体に不調を感じている方、まずは整体で筋肉と心を緩めてみませんか?
YOGA教室やイベント出展の情報はInstagramで発信しています。
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ご予約は公式ラインからどうぞ
福山あしな商工会は、経理関係のサポートを行っており、今後は広報でも支援を行っていく予定です。
●さち整体
住所/福山市新市町戸手717 メゾンコダマⅡ201
TEL/070-2660-0490
営業時間/9:00~19:00(最終予約18:00)
休み/不定休
事業所紹介-ベネシュ広島五日市店(五日市商工会)
全身の健康は足から⁉ 正しい歩き方や姿勢を知って、毎日を前向きに過ごすお手伝い
投稿日:2025.02.26

機能性にもデザイン性にも優れたシューズ。足裏にアーチを作る靴下なども販売しています
脚から健康づくりをサポートする専門店が五日市にオープンしました。「行きたい場所に行ける」「やりたいことを楽しめる」をコンセプトに、歩き方の指導や施術、靴の販売を通して、健康づくりをトータルでサポートしてくれます。足から健康を整える足管理健康療法士1級の資格を持つ田窪典子(よしこ)さんは、「首や肩、腰など全身の痛みの原因は、足かもしれません。正しい歩き方や姿勢を知ることで変化が表れてきます」と話します。
販売しているオリジナルのシューズには、立体感のあるウレタン製のインソールがセットされ、重心バランスを整えながら体重を真ん中でキープできる造り。袋縫いという技術を用いて丁寧に仕上げ、靴と足が一体化するようなフィット感が特徴です。また、皮やコルク、麻など天然素材にもこだわっています。ビジネスシューズやハイヒール、運動靴、スリッパなど種類豊富で、靴底だけ変えることができる(有料)などのアフターサービスも充実。機能的で永く愛用できる1足です。
施術では長年の癖で硬くなってしまった筋肉を緩めたり、足つぼなどで全身をリラックス。体の不調や痛みの原因を探ります。メニューはクイックマッサージ10分(1,000円)から用意され、90分(8,800円)のコースのみ予約が必要。2月末まではクイックマッサージがオープン特別価格500円で受けられるサービスを実施中です。この機会に自身の健康と向き合ってみませんか?

機能性にもデザイン性にも優れたシューズ。足裏にアーチを作る靴下なども販売しています
田窪さんは、「一度転んでしまったり、痛い経験をしてしまうと歩くのが怖くなってしまいます。私も高校生の時に膝を壊して歩くことが怖くなってしまった時期がありました。しかし、今では40年ぶりに走りたいと思えるまでに回復。自分の経験を活かしてお客さまに寄り添いたい」と話します。ご夫婦で営むアットホームな雰囲気と田窪さんの明るい人柄も魅力のひとつ。ここを訪れればきっと「健康で元気に歩けるようになりたい!」と思えるはずです。
Instagramでお店の情報も発信しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
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●ベネシュ広島五日市店
住所/広島市佐伯区五日市中央2-9-1 1F
TEL/090-6439-4192
営業時間/10:00~18:00
休み/木曜
HP/https://www.benesu.jp
広島東商工会女性部「部員紹介カタログ」できました(広島東商工会)
女性部にスポットを当てた「部員紹介カタログ」が完成! 商工会の周知と会部員増加に期待
投稿日:2025.02.25
カタログは、令和6年度商工会青年部・女性部活性化事業(地域再生型提案公募事業)を活用して2024年6月から2025年1月までの期間で制作。女性部員自らが取材や撮影を担当しました。紙面では各事業所の紹介の他、女性部ならではの良さを知ってもらうため、それぞれが女性部の魅力についてもコメント。発行を機に、3名の新規加入を目標にしていましたが、5名の入部がありました。新規部員の獲得にも一定の効果を見せています。
今後も本カタログを活用し、さらなる女性部の新規加入に繋げていきたい。この取り組みにより、女性部の活動を広くPRできたほか、
冊子は、フルカラーA5サイズ、全48ページ。2月2日に開催された新年会でお披露目され、500部が部員事業所や管内事業所などに配布されました。冊子は同商工会HPでもご覧いただけます。
●お問合せ 広島東商工会 TEL/082-892-0873
「オールクレ・クレコレバイヤーズ商談会」開催(呉広域商工会)
呉市の商工会、行政、支援機関が一丸となって実施する市内最大の商談会が今年も
投稿日:2025.02.17

20分の短い商談の中で、事業者は懸命に自社商品をPRしました
呉広域商工会が伴走型小規模事業者支援推進事業の一環として実施している「オールクレ・クレコレバイヤーズ商談会」が今年も盛大に開催されました。2025年1月15日(水)、会場となったクレイトンベイホテルには、県内10社、首都圏10社、その他3社のバイヤーと呉市内の事業者21社が集結。対談で122の商談が行われ、会場は熱気に包まれました。昨年好評だった(株)クリエによる「ライブコマースブース」は今年も健在。事業者が視聴者に向けて商品の魅力を紹介し、販売も行われました。この商談会は商工会が主催し、呉市内の支援機関、行政、金融機関などの共催・後援で毎年実施しているもので、今年で6回目になります。
主催者挨拶で登壇した同商工会の竹内会長は「今日は自社商品の強みや改善点をプロのバイヤーから聞ける絶好の機会です。商談内容を商品のブラッシュアップに繋げるともに、ご縁のあったバイヤーの方との関係を大切にして今後に活かしてください」とエールを贈りました。

耕作放棄地の復興などにも尽力している(株)瀬戸内プラスファイブの北村さん
今回、初めてこの商談会に参加したという(株)瀬戸内プラスファイブ代表取締役社長の北村正次さんは、大崎下島で育ったレモンを使った「おいしいジャン・レモンスカッシュ」を持参。北村さん自身も柑橘農家の5代目で、農薬や防腐剤、ワックスを一切使用しない栽培を実践しています。その安心安全なレモンを使った商品の魅力を直接伝えたいと、現在は個人販売のみ。商談会は個人で販路を広げていける貴重な機会と捉えていました。また、「他の事業者さんの交渉術や展示スペースのレイアウトなども学びながら、たくさん吸収して帰りたいです」と意気込みを語ってくれました。
栽培量が少なく希少な「けらじみかん」を使った加工品で商談会に挑んだ里信農園の代表・里信均さんは、商談成立だけでなく、バイヤーによる新商品開発のアドバイスにも期待を寄せていました。「2024年にけらじみかんの木を100本追加で植えました。みかんができるまでには3~4年かかりますが、本格的な収穫が始まる前に商品開発を進めておきたいと考えています。商談の中から商品開発の新しいアイデアが生まれないかと期待しています」と話します。

「商談会を機に新しい商品の開発にも力を注ぎたいです」と里信農園の里信さん
同商工会の河本祐輝経営指導員は「商品そのものだけでなく、価格やロット、パッケージなど様々な視点でフィードバックを受けることができ、自社の商品が市場でどう見られるかを客観的に知ることができるよい機会です。仮に商談成約に繋げることができなくても、参加事業者のみなさんが得るものはとても多いと感じています」と話しました。同商工会では、商談終了後にバイヤーのコメントや成約数、成約金額をまとめて事業者にフィードバックするなどして、継続的な支援を続けていきます。
事業所紹介-米と珈琲 もろぎや(広島安佐商工会)
じっくり吟味した素材で丁寧に作るおむすびたち。お米本来の美味しさを実感!
投稿日:2025.02.14

「地域の方を元気にできるお店にしたいです」と玉光さん
一つひとつ厳選した素材で丁寧に作るおむすび専門店が安佐北区の桐陽台にオープンしました。お米は農薬や化学肥料を使用せず、合鴨農法で育てたお米を使用。店内で精米しガス釜で炊いた新鮮なお米は、ふっくらとして米本来の甘味を感じさせてくれます。
種類は常時6~7種類が揃い、店主の玉光美鈴さんの気まぐれでラインナップは変更。呉市蒲刈の「海人の藻塩」や和歌山の梅、リンゴ酢、砂糖のみで丁寧に作られた梅干しなど、無添加にこだわった具材を使い、心も体もほっとする優しい味わいに仕上げています。
お子さんが生まれたのを機に、食べるものに気を配るようになったという玉光さん。「農薬や化学肥料をできるだけ使わないことで土を守り、農業を次世代に繋げていきたい。同じ思いを持った農家さんを応援したいという気持ちで食材を選んでいます」と話します。
おむすびの他、出汁巻玉子、自家製のぬかを使ったぬか漬け、日替わりおかずがセットになった「おかずセット」(+250円)や味噌汁(+150円)も用意。店内でのイートインも可能で、ランチも楽しめます。また、食後には自家焙煎したコーヒーもおすすめです。

お米は合鴨農法で育ったものと特別栽培米の2種類を用意
密かに人気を呼んでいるのが、月に1回のペースで登場するカレーの日。高知県の生姜をたっぷりと使った自家製のバターチキンカレーは濃厚な味わいでクセになると、早くもリピーターを集めています。ラインナップやカレーの日などの情報はInstagramで発信しています。訪問前にぜひチェックを。
Instagramはこちら
●米と珈琲 もろぎや
住所/広島市安佐北区三入東1-1-3 桐陽コーポ南側1F
TEL/082-909-4070
営業時間/11:00~17:00
休み/月火土日曜
白木町の新しい特産品『小豆』について知るセミナーを開催(高陽町商工会)
世代や業種の枠を超えた参加者たちが、小豆に関する研究や商品開発の成果を披露
投稿日:2025.02.10

前回の第1回を上回る50名が参加し、会場は大いに賑わいました
広島県では江戸時代、年貢として納められるほど小豆の栽培が盛んだったことをご存じですか? 国産食材の重要性が注目される中、2020年からJA広島市が中心となり、広島県を小豆の産地として復活させようとする取り組みが始まりました。現在、県内では三次市、世羅町、白木町で栽培されており、品種は「丹波大納言」。北海道産に引けを劣らない大粒で濃い色が特徴で、粒あんにすると粒が際立ち上品な味わいが楽しめます。
高陽町商工会では、地元白木町で新しい特産品「小豆」の栽培が行われていること、さらには小豆を中心に様々な取り組みが広がりを見せていることを多くの人に知ってもらおうと、2025年1月30日(木)に同商工会本所にて「小豆セミナー」を開催しました。当日は会員事業所や行政関係者、安田女子大学の先生、県立高陽高校の学生、マスコミ関係者など約50人が参加。地域活性化の起爆剤となりうる特産品の誕生に、会場は大いに盛り上がりました。

小豆をテーマに探求活動を行った県立高陽高校の生徒のみなさん
セミナーは2部構成で、前半は小豆の有識者による解説や小豆について研究、探求をしてきた学生たちがその成果について発表。まずは中心となって小豆の普及活動を行っているJA広島市の主幹、和田信幸さんが県産小豆の歴史や特徴について解説しました。続いて登場した安田女子大学ビジネス心理学科の古山先生は、学生の藤本彩愛さんが「広島県産小豆普及促進のために」と題して取り組んだ卒業論文を紹介。若い女性が小豆にどんな印象を持っているかを知るため53名に聞き取りを行い、その結果を因子分析や散布図分析など専門的な知識で分析を行った結果と、それを活用した新レシピの開発ストーリーを紹介しました。若い女性が持つ小豆の印象は「伝統的な」「和風」「甘い」といったもの。固定概念を覆すためにその逆をいくリバース戦略で、藤本さんは小豆を使ったカレーパンを考案。周囲にも好評で商品化にも意欲を見せていました。また、授業の一環として白木産小豆について調べ、普及推進を進めている県立高陽高校の学生たちは、これまでの活動と気軽にチャレンジできるレシピを発表。まずは、高陽高校の生徒たちに知ってもらうため、自作のチラシでPRをスタートさせていました。

稲葉さんか実際に調理しながら、新メニューの魅力やポイントを解説しました
第2部では、フードコーディネーターの稲葉えみさんが、地元事業者の「シンプルフード」と「真ごころ食材 和」と連携して商品開発した2つのメニューを紹介。八丁味噌ダレで鶏肉を焼いて食べる“鶏焼肉”をベースにした新メニューは、タレに発酵あんこと甘いあんこをプラスして優しい甘さとコクをプラス。ニンニクをたっぷりと加え、唐辛子の辛みをきかせたタレは、鶏はもちろん様々な食材と相性が良く、おかずとしてもお酒のアテとしても最適です。また、料理に手間がかかる小豆をもっと気軽に食べてほしいとの思いから生まれたお菓子は、そのままポリポリと味わえる手軽さが魅力。呉市蒲刈産のレモンピールと加えたさっぱりとした味わいもクセになります。実演と試食会も行われ、参加者たちは小豆の新しい魅力に感銘を受けていました。
参加者からはパッケージへのアドバイスや要望、アイデアなど、多彩な意見が飛び出し、商品化への高い期待がうかがえました。高陽町商工会では、今後も白木産小豆の普及活動に努めるとともに、新メニューの商品化に向けてサポートを行っていきます。
●お問合せ 高陽町商工会 TEL/082-842-0186