年頭挨拶 広島県商工会連合会 会長 平 田 圭 司
投稿日:2025.01.01
新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
さて、我が国経済は、金融市場に不安定な動きがみられるものの、個人消費は改善傾向にあり、景気の踊り場を抜けて持ち直しの動きが伺えることから、緩やかな回復が見込まれております。
しかしながら、商工会地域を取り巻く環境は、人口減少社会の到来、経営者の高齢化など、社会的・経済的にも大きく変貌するなか、地域経済の牽引者である中小・小規模事業者における経営環境は、最低賃金の引上げ、深刻化する働き手不足、地域の衰退による売上高の減少など、依然として先行きが見通せない厳しい状況に置かれております。
とりわけ、政府の方針では、最低賃金の引上げについて、2020年代に全国平均の時給1,500円を目指した動きがでており、人件費の増大、利益の減少等に大きな影響をもたらすことが懸念されていることから、経営基盤の強化が急務になると思われます。
こうした環境下において、経営課題の改善には、DX・デジタル化による生産性向上、、新たな販路開拓や付加価値の向上、後継者不足による事業承継問題、自然災害等に備えたリスクマネジメントに加え、事業者自らが自立・自走による持続的な経営基盤の体制づくりが必要となることから 経営力の強化に向けて商工会の伴走支援が不可欠になると考えております。
地域の総合経済団体である商工会は、「きめ細かな経営支援サービスの充実」を図ることが活動の原点となりますので、「中小・小規模事業者の持続的発展を通して地域経済の活性化」を図ることに重点を置き、支援機関の要として力強い存在感を発揮することで、地方こそが成長の主役となれるよう取り組んで参ります。
商工会連合会は、「常に挑戦!未来に貢献!」を行動指針に掲げるとともに、「すべては会員のために」をモットーに活動しております。また、私の信条は「一隅を守り、千里を照らす」でございます。各々が自分の立場で地域を守ることで、地域社会を明るく照らすことができるということを信念に、これからも積極的に活動する所存ですので、引き続き、ご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
終わりに、本年が広島県内の商工会員の皆様にとって大きな飛躍の年となりますことを祈念し 年頭のご挨拶とさせていただきます。
令和 7 年 元旦