「令和6年度中国ブロック商工会職員協議会指導職員部会研修会」開催(職協)

[中国5県から経営支援員が参加。まちづくりや経営支援事例から支援スキルを学ぶ]

藤本講師が熱心に講演を行い、参加者たちに知識と経験を共有しました

 中国ブロック商工会職員協議会は103日(木)、4日(金)の2日間、「令和6年度中国ブロック商工会職員協議会指導職員部会研修会」を開催しました。本研修会は、毎年中国5県で幹事を持ち回り開催しているもので、今年は広島が幹事となり開催しました。初日にビュー・ポートくれで行われた研修会は中国5県から137名が参加。2つの講演を受講し、中小・小規模事業者支援に役立つ知識やスキルを学びました。

 

 歓迎の挨拶で広島県商工会職員協議会の井上憲会長は、商工会職員を代表して各事業への協力に対するお礼を述べるとともに、2日間の研修会を通して実現して欲しい3つのことを提案しました。一つ目はグルメや観光地を含めて、呉市を満喫すること、2つ目はしっかりと交流をして、日頃の課題解決へのヒントを持って帰ること。そして最後に商工会が推進している経営発達支援計画に触れ、「経営発達支援計画の推進はこれからの商工会の軸になっていく事業です。皆さんの関わりがないと推進することができません。昨年の経営支援事例発表の全国大会で最優秀賞に輝いた藤本経営指導員のお話から支援のスキルを学び、事業の推進力となって欲しい。」と訴えました。

 

 第1部は呉市都市部呉駅周辺事業推進室課長の林通宏氏と西岡豊美氏を講師に招き、会場となった呉市周辺エリアの総合開発について解説。コンセプトや課題、課題の解決策などについて説明を受け、賑わいを創るまちづくりについて学びました。

 

グループワークで活発に意見交換を行う参加者たち

 第2部では神辺町商工会の藤本貴史経営指導員が全国大会で最優秀賞を受賞した経営支援事例を発表。コロナ禍でも新たな事業の柱を作り躍進した事業者の取り組みとその支援方法について紹介しました。後半では、スキルチェック表を活用したスキルアップの方法も解説。グループワークもあり、チームごとに活発な意見交換が行われていました。

 

 研修を終えて安芸太田町商工会の中野鐘子経営支援員は「経営支援は経営指導員がするものという固定概念がありましたが、今日のお話を聞いて私たちも商工会職員のスキルとして事業者さんの支援に携わることが必要だと感じました。グループワークでは皆さん同じ意見で、自分自身をスキルアップしていくことの必要性を強く感じていました。とても前向きになれる研修会でした」と話しました。

 

 研修会後は呉阪急ホテルに会場を移して情報交換会が行われました。名刺交換ゲームなどのアトラクションもあり、県の垣根を超えた交流が行われました。

 

 2日目は視察研修が行われ、呉海上自衛隊庁舎と輸送艦しもきたの視察、大和ミュージアム視察の2グループに分かれて呉を代表する施設を訪問しました。