事業所紹介-クリの文具(尾道しまなみ商工会)

[オシャレな文具が並ぶその場所は、向島の魅力を発信するエリアリノベーションの拠点]

「移住などのご相談はメールでの予約がおすすめです」と栗本さん

 向島の商店街にある「クリの文具」は、オーナーの栗本綾子さんがセレクトした愛らしい文房具や雑貨が並ぶセレクトショップ。「わくわくする文具」をコンセプトに、東京・吉祥寺の文具店「36 Subloサブロ」や「水縞」の商品、オリジナルグッズなど文具好きの心くすぐる文具と、子どもたちには楽しく勉強できるアイデア文具が並びます。 

 

 栗本さんは文房具店の店主だけではない、もう一つの顔があります。それは向島の魅力を発信する情報誌「Sima-sima」の編集長。年に1回発行され、現在vol.10が最新号です。企画や営業、取材、撮影、執筆、デザインまでのほとんどを1人で担当。向島の新スポットやニュースなど、人や場所にスポットをあてた、読み応え抜群の1冊です。「向島は素敵な場所なのに、地元の人から見たら『何もない島』。まずは島に住む人に島の魅力を発信しようと始めました」と振り返ります。冊子はクリの文具や取材させてもらった店舗などで販売中(100円)。島の魅力が詰まった1冊は向島巡りにも役立ちます。

 

 最近では島の情報が集約している場所として、向島に移住を希望する人の相談室としての需要も増加しています。「ここも30年前はとても賑わっていた商店街だったそうです。私が嫁いできた時にはすでに空き店舗が増えて始めていて、6年程前にクリの文具があるこの場所も空き店舗になりました。ここを改修して情報発信の場所とした事で、最近ではまた徐々に新しいお店も増えてきています。さらに島の魅力を発信し、人とモノが集まる活気ある地域になるようお手伝いできたらと思います」とふんわりと語りながらも、「誰かの力になりたいという気持ちが原動力」と話す栗本さんの目に迷いはなく、想いを形にするためにNPO法人の立ち上げにも着手しています。

 

これからの向島がどんな姿を見せてくれるのか、お話をうかがいながらわくわくした気持ちでいっぱいになりました。

 

●クリの文具

住所/尾道市向東町1013-6

営業時間/12:0017:00

休み/月金曜、ほか不定

HP/https://sima-sima.amebaownd.com/

E-mail/kurinobungu@gmail.com