事業所紹介-たぬき工房(広島東商工会)

[古くて動かなくなった大切なものがよみがえる⁉ 古い機器や道具の修理専門店がオープン]

愛犬とともに超小型パワーシャベルを修理する橋本さん

 20234月、広島東商工会の創業支援を受けてオープンした「たぬき工房」は、店主の橋本和夫さんがこれまでの経験を活かし、古い機械や道具など、アナログ機器の修理を行う工房です。

 

 橋本さんは自動車関係の短大を卒業後、設計などに携わり知識と技術を深めていきました。前職の福祉施設では、自らボイラーや家電を修理。手に入らないパーツなどは自分で造ったり、代用品を考えて使用したりしながら、アナログ機器の寿命を伸ばす技術を磨いてきました。また、カメラや車など趣味も多く、幅広いカテゴリーの修理を手掛けます。

 

 前職を退いた後、念願だった修理専門のお店をオープンした橋本さん。「古いものには古いものにしか出せない味や魅力があります。そうした物の良さを多くの人に知ってほしい」と笑顔を見せます。

 

 修理を依頼された物は、じっくりと観察してどんな素材を使っているか、そんな形状をしているかを分析。修理した後も、いかに永く使えるかまで考え抜いて手を施します。そこには、橋本さんの古い物への愛情があふれていました。

 

 橋本さんは「代用品を使いながら、だましだまし寿命を伸ばしていくところが、たぬきの化かし方にそっくりだなと思い、店名をたぬき工房にしました」と、ユーモアたっぷりに語ります。

 

 これからの夢は技術者のOBが活躍できる場所を作ること。「技術はあるのに道具や場所がない技術者が多くいます。そういう人が集まって、いろいろなものを修理しながら、社会貢献できる場所が作りたいですね」と橋本さん。また、そうした場が若い技術者の育成に繋がればと考えています。

 

 家に眠っている古い家電や車、調理道具、農具など、壊れてしまったけれどこれからも使いたいというものはありませんか? 結果的に修理できないものもあるかもしれませんが、“ダメもと”で橋本さんに依頼してみませんか?

 

 直接、工房に行くのが難しい方は電話や郵送でも受け付けています。お気軽にご相談ください。

 

○たぬき工房

住所/広島市東区上温品1-34-18

TEL080-3057-5223