事業所紹介-西馬の窯(広島県央商工会)
[素材によって異なる風合いを醸す釉薬から手作り。日々の暮らしにお気に入りの逸品を]
マツダ株式会社在社中に作陶に興味を持ち定年を機に作陶を本格的に始め、自然豊かな現在の場所に移住しました。金井さんが作る作品の最大の特徴は、釉薬から手作りであること。松やケヤキ、山桜、リンゴ枝、ぶどう枝、牡蠣殻といった身近な材料で焼き灰を作り、釉薬として使用しています。使った灰材によって異なる発色や模様を活かした、個性あふれる作品が魅力です。
また、釉薬を使わず、粘土と炎が反応して淡い緋色をまとった作品も金井さんならでは。温度管理を担当していたマツダでの経験を活かした、金井さんにしか出せない赤色が上品で温かな雰囲気を醸します。
「ものまねをせずに自分の思うものを作る」。手馴染みの良さや持ちやすさなど、使い心地にもこだわった工夫が随所に感じられる作品が揃います。作品はカップやお皿、おちょこなどバラエティ豊か。窯で購入できるほか、豊栄町、河内町、福富町の魅力的なお店が軒を連ねる「セントルマルシェ」にも出店しています。次回は2023年4月16日開催予定です。
「これからも釉薬の研究を続けていきたい」と話す金井さん。陶芸家として活動して20年が経つ今も、挑戦は続いていました。
○西馬の窯
住所/東広島市豊栄町清武1249-2
TEL/090-3743-3810