令和4年度 販路開拓支援事業「商談会」開催(県連)
[自社商品の魅力をバイヤーに直接伝える絶好の機会。消費者ニーズやアイデアも吸収]
11月14日(月)、広島県商工会連合会主催の「商談会」が、ホテル広島サンプラザで開催されました。商品関係の事業所を対象としたこの事業は、毎年11月に実施されているもので、今年は首都圏、関西圏、広島地区のバイヤー15社と25の出展事業所が参加しました。商談は対面とオンラインの両方で実施。94の商談が行われ、会場は熱気に包まれました。
商談は例年通り、事業者の希望とバイヤーからの事前指名をマッチングした形式で進行。今年度はWithコロナとなる今後の生活様式を見据え、百貨店などの小売りに力を入れている企業のバイヤーや、地域で頑張っている小規模事業者に目を向けて取引を行っている企業のバイヤーを重点的に招聘しました。
山県郡北広島町でどぶろくづくりを行っている福光酒造株式会社の4代目、福光寛泰さんは商談会に初参加。コロナ禍で売上が下がる中、いいものを作っても知ってもらわなければ意味がないと感じ、参加を決めました。「どぶろくとは何か?から説明し、まずは興味を持ってもらうことからスタートしました。商品のことだけでなく、その裏側にあるストーリーや作り手の思いも一緒に伝えることができて良かった」と話します。また「新しい視点でアドバイスがもらえる点もよかった。価格や内容量など顧客のニーズも吸収していきたい」と意欲的。2023年2月に開催されるビジネスフェアにも出展予定で、新たな販路開拓を目指します。
同じく初参加となった株式会社ライフデザインマンボの代表取締役社長の宮庄春恵さんは、自社栽培した茶葉を使った杜仲茶を製造・販売しています。「畑を広げて収穫量が安定したことで販路を拡大することができるようになりました。健康志向でお茶の人気が高まる中、丁寧に作ったお茶を遠くの人にも届けたい」と宮庄さん。「バイヤーの方から他の商品も見てみたいと言ってもらえ、夢が膨らみました。今回商談会に参加できたのは商工会の手厚いバックアップがあったから。サポートしてもらったことで道が開けました」と話してくれました。
販路開拓だけでなく、新商品の開発や既存商品のブラッシュアップなど、商談会を機に新しい一歩を踏み出した事業者のみなさん。熱い思いが伝わる商談会になりました。