第62回商工会全国大会が開催される
令和4年11月10日、東京都渋谷区のNHKホールにて、「第62回商工会全国大会」が開催されました。昨年度までは新型コロナウイルス感染症の拡大により、縮小した規模での開催となっていましたが、感染防止策を徹底しながらのコロナ前と同規模での開催となりました。今年度は全国の商工会代表者ら約2,400名が集結し、当県からは68名の商工会役職員が参加。佐飛全国連副会長による、開会宣言の後、森全国連会長は冒頭の挨拶で、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、戦後最大級の落ち込みから徐々に持ち直してきていることに触れました。
そして、不安定な国際情勢の影響を受け、燃料・原材料価格の高止まりや急激に進行する円安、さらには各地で相次いでいる自然災害等により、地域経済を支える中小企業・小規模事業者は、依然として厳しい経営環境に置かれており、この様な状況下で、商工会は国や地方公共団体と一体となって、資金繰りをはじめ、各種給付金の申請支援や従業員の雇用確保対策等、様々な支援策をいち早く中小企業・小規模事業者に届けるなど、地域の身近な相談窓口としての機能を着実に発揮してきたことを述べました。
さらに、本年3月に中小企業庁が今後の伴走支援の在り方についてとりまとめた報告書でも商工会には、経営力再構築伴走支援の担い手として、大きな社会的役割が期待されていることを報告しました。
最後に、「会員あっての商工会」を念頭に、一層信頼される組織を目指し、後継人材の育成や組織内DXの推進など機能強化に取り組むとともに、政府と一体となってこの困難を乗り越え、全国の中小企業・小規模事業者が希望をもって挑戦・成長できるよう、引き続き事業者支援に全力を挙げていくことを宣言しました。
この後、
・中小企業・小規模事業者の支援に重点を置いた大型経済対策の早期実施
・地域を支える小規模事業者に対する支援策の大幅拡充
・小規模事業者等に寄り添って支援する商工会の体制強化
・企業力向上のための税制・金融、労務支援等の制度の改正・拡充
・リスクマネジメント支援の強化及び災害からの復興
・地域を支え、共に歩む唯一の経済団体としての商工会の組織力強化
の6項目について大会決議(案)が宣言され、満場一致で決議されました。
その後、岸田内閣総理大臣をはじめ、各政党代表等からの祝辞及び来賓紹介が行われた後、藤村全国連副会長による閉会宣言が行なわれ、大会は終了しました。
全国大会終了後、広島県商工会連合会の情報交換会を明治記念館で開催し、岸田内閣総理大臣をはじめ、広島選出の国会議員ご臨席のもと盛会裡に開催しました。