年頭挨拶 広島県商工会連合会 会長 平田圭司

 新年明けましておめでとうございます。令和4年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。


 近年、商工会地域を取り巻く環境は、人口減少社会の進展、経営者の高齢化など社会的・経済的にも大きく変貌しております。

 こうした中、一昨年からの長引く新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言の発出・まん延防止等重点措置の適用などが繰り返されたことから、活動制限による個人消費の停滞が続いております。  

 更には、新たな変異ウイルスが見つかるなど、まだまだ油断できない状況にあることから、地域経済へのダメージは深刻で、地域経済の牽引者である多くの中小企業・小規模事業者が資金繰りに苦慮するなど、事業存続の脅威に追い込まれており、大変厳しい経営環境が続いております。 

 また、多発する自然災害リスクへの危機感も高まっており、 事業継続リスクへの対応強化、働き方改革や後継者不在による事業承継問題への対応、デジタル技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進など、商工会に求められる役割は益々重要となっております。

 そこで、地域に最も近い経済団体である商工会は、「きめ細かな経営支援サービスの充実」を図ることが活動の原点であることを、今一度、再確認しなければなりません。時々刻々と変化する経営環境へ対応するためにも、商工会自らが柔軟に対応し、10年先20年先を見据え、活動理念である「すべては会員のために」をモットーに、事業者に寄り添った伴走型支援を推進することで「儲かる企業」や「儲かる地域づくり」の実現に向けた支援に重点を置き、事業者の持続的発展を目指した活動が必要と考えております。

 私の信条は「一隅を守り、千里を照らす」でございます。この言葉の意味は、一人一人が自分の立場で地域を守れば、地域社会を明るく照らすことができるという教えであります。この信条を念頭に、これからも積極的に活動して参りますので、引き続き、ご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 終わりに、本年が広島県内の商工会員の皆様にとって大きな飛躍の年となりますことを祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 令和4年 元旦