事業所紹介-ペットフード専門店 元就工房(安芸高田市商工会)

[安芸高田市の鹿肉を100%使用した贅沢なジャーキー。健康的なおやつとして高いニーズ]

脂身を取り除いたジャーキーのほか、脂身を含んだフレークも販売しています

 安芸高田市商工会の支援を受けて2022年に創業した「元就工房」。自宅の一角を改装した工房で、ジビエ肉を使ったペット用のジャーキーを製造しています。ジビエ肉は、安芸高田市で獲れた鹿肉のみを使用。完全無添加の自信作です。

 

 作業は肉をさばくところからスタートし、カット、乾燥、袋詰めまで全て手作業。スライサーでできるだけ薄くカットした肉は、ソフトな仕上がりで、子犬や子猫、シニアまで幅広い月齢のペットに与えることができます。また、低カロリー、低糖質で高タンパクと栄養価もばっちり。ペットにも安心安全なものを食べさせたいという時代にニーズにマッチし、人気を高めています。

 

 大学卒業後に一度安芸高田市を離れ、Uターンで故郷に戻ってきた関岡さんは、自分の生まれ育った地域に貢献できる仕事がしたいと考えていました。安芸高田市は鳥獣被害が深刻な場所。何かのヒントを得るために安芸高田市ジビエ振興協議会に話を聞きに行ったところ、ジビエブームで食肉としてのジビエは需要があるものの、ペットフードは積極的に展開していないことを知り、ビジネスチャンスを見出しました。食用としては使えないため破棄されていた鹿肉を譲り受け、ジャーキーの試作を開始。薄さや乾燥時間などを調整しながら、オリジナルのジャーキーを完成させました。

 

 

 

「創業の一番のネックは資金の問題。乾燥機などの機材は起業補助金を活用して導入しました」と関岡さん

 「今後は罠や銃の免許を取得して、鳥獣対策の一役を担いたいと思っています。若い世代とも交流して、一緒に故郷を守る仲間を増やしていきたいですね」と関岡さん。鹿肉ジャーキーは元就工房のHPから購入できます。今後はペットサロンやブリーダーなどにも販路を拡大していく予定です。

 

●ペットフード専門店 元就工房(もとなりこうぼう)

住所/安芸高田市高宮町羽佐竹1640

TEL050-8885-2930

営業時間/10:0016:00

休み/土日曜・祝日

HPhttps://www.motonarikoubou.com/

事業所紹介-種ん家(三次広域商工会)

[定食から一品料理まで。フードメニュー充実の居酒屋が地域の方の憩いの場に]

看板メニューの霧の海丼(1,100円)。君田で育った霧里ポーク、世羅産の卵、君田産の米など、食材も地元産を使用

 君田町に生ビールを飲めるお店が少なかったことから、自らお店をオープンしたというオーナーシェフの種延隆之さん。昼はボリューム満点の定食が楽しめる定食屋、夜は多彩なお酒とそれに合う一品料理が楽しめる居酒屋として親しまれています。ランチでは、鳥の唐揚げ定食やチキン南蛮定食などの定食メニューのほか、親子丼、カツ丼といった丼物も揃います。

 

 名物は丼ぶりの中に三次らしさを表現したオリジナルの「霧の海丼」。甘味のある脂と柔らかな肉質が特徴のブランド豚「霧里ポーク」をたっぷりとのせ、とろろと卵黄で霧の海を表現した名物です。

 

 夜は和食をベースにした50のメニューがスタンバイ。種延さんが、板前だった父の味を再現したという唐揚げは、8種類の調味料をブレンドした特製ダレを絡めた後にカリッと揚げたオリジナルで、この店の人気NO.1メニューです。

 

 また、猟師の顔を持つ種延さんならではのジビエ料理もおすすめ。ボタン鍋や鴨鍋は事前の予約が必要です。現在ジビエ肉を使ったお好み焼やラーメンなど新メニューも続々考案中。新メニューにも期待が高まります。

 

 「種ん家」の魅力は、三次広域商工会の公式YouTubeチャンネル「ななまちチャンネル」でも公開中です。こちらもぜひご覧ください。

 

黒を基調とした空間にカラフルなイスを配したスタイリッシュな空間。カウンターにはバラエティ豊かなお酒が並びます

公式YouTubeチャンネル「ななまち」はこちら

 

●種ん家(たねんち)

住所/三次市君田町東入君230-4

TEL090-5366-4970

営業時間/11:0014:0017:0022:00

休み/月曜

事業所紹介-七八(三次広域商工会)

[高所伐採のスペシャリスト。切り倒すだけでなく人と木が共存できる社会を目指す]

「木は一度切ってしまったら元には戻りません。状況と想いを考慮して、最適な方法をご提案します」と金山さん

 三次市を拠点にアーボリスト(樹衛師)として活躍する金山さん。管理ができなくなってしまった木の伐採だけでなく、森で苗から育て製品として使えるまで育てる造林・育林も行っています。

 

 金山さんが得意とするのは、「ロープクライミング」という技術を使った高所伐採。メインロープを含む数本のロープだけで体を支えながら、木の高い場所から伐採していく方法です。場所を取らずに作業ができるため、電線近くやお墓の側など切り倒せない木の伐採に重宝されています。ロープクライミングには高い技術が必要で、三次市内でも数人しかできる人がいません。

 

 木を切り倒すことがメインの仕事と思われがちですが、「木には想いを込めて植えられたものも多いんです。まずは依頼主が本当にその木を切りたいのかを確認します。庭の落ち葉に困っているなら庭にかかる枝だけ切り落とすとか、他の解決策がないかを一緒に考えたいです」と金山さん。伐採するだけでなく、残すという選択肢があることも伝えて続けます。木と人が共存できる世界を作ること。それが金山さんの目標です。

 

 金山さんの樹木に対する熱い想いは三次広域商工会の公式YouTubeチャンネル「ななまちチャンネル」でも公開中です。こちらもぜひご覧ください。

 

公式YouTubeチャンネル「ななまち」はこちら

 

綿密に編み込まれたロープやヘルメットなど「ロープクライミング」に使用する道具たち

●七八(ななはち)

住所/三次市三良坂町三良坂5040-11

TEL080-1637-3957

営業時間/8:0018:00

休み/不定休

 

 

 

事業所紹介-okadasasa(安芸高田市商工会)

[のどかな田園風景に佇む一軒の古民家。地元の石で丁寧に焼いた香ばしいグリルを]

現地で佐々田さんが自ら拾い集めた石で焼き上げた石焼鶏のランチ(1,500円)

 ここは、築90年の趣ある古民家を改装したカフェ。一面ガラス張りの店内からは、のどかな里山の風景が一望できます。メニューは高宮の熟成鶏を石で焼いたグリルやパスタが中心。コーヒーにもこだわりがあり、石で丁寧に焙煎した深みのあるオリジナルブレンドを提供しています。

 

 オーナーシェフの佐々田直貴さんは、東京や広島の飲食店で経験を積み、Uターンで安芸高田市に帰郷。「TSタカタサーキット」で働き始めましたが、県外からもお客様が訪れる人気のスポットであるにも関わらず、周辺に立ち寄れる飲食店が少ないことが気になっていました。「少ないなら自分で作ろう!」と思ったのが創業のきっかけ。安芸高田市商工会のサポートを受けながら、綿密な計画を練ることからスタートし5年の歳月を経てオープンにこぎつけました。

 

 

「鶏と同じ石で焙煎したコーヒー豆を使ったブレンドコーヒーもぜひ」と佐々田さん

 佐々田さんが店づくりで大切にしたことは、「自分も楽しいと感じられるお店であること」、そして「賑わいのある街の一部として機能している様子が想像できること」。特徴あるメニューや唯一無二のロケーションも、イメージした店づくりを叶えるためのこだわりです。

 

 20233月にオープンしてからすぐに訪れた人がこぞってSNSに投稿し、クチコミで人気が拡大。瞬く間に人気店となりました。時間を忘れて過ごす特別な場所。大切な人と一緒に訪れてみませんか?

 

●okadasasa(オカダササ)

住所/安芸高田市高宮町原田1402-2

TEL080-2597-1265

営業時間/11:0020:00

定休日/木曜

ホームページ/https://okadasasa.lsv.jp/